鎌倉 ~ 日蓮・龍の口法難の道を歩く [写真]
先日、長谷寺に行ったときについでに日蓮の史跡を巡った。でも龍口寺だけは、刑場だし、江ノ島は混みそうだし、ということから見送った。しかし、その後調べてみたら龍口寺はわりと重要な史跡らしいので、行ってみようと思った。ただ、龍口寺に行くためだけに鎌倉に行くのももったいないなと思い、さらに調べたところ、龍の口法難の時、深夜鎌倉から馬で江ノ島まで連行されたらしいので、その跡をたどったらどうかと思いついた。どんな道をたどったのだろうとネットを検索したところ、GoogleBooksでその行程が書かれている本が見つかった。
「日蓮聖人の歩まれた道」 著者: 市川智康
この本にはかなり詳細かつ具体的に行程が書かれている。この内容をGoogleMapで確認すると、いくつか地名や道路名が変わっているものがあったので、自分なりに解釈して以下のルートを導いた。(自分なりに考えたので、間違いがあると思います)
若宮大路幕府跡(幕府付近の北条宜時邸から、とあるが、北条宜時邸がどこにあったか全く分からなかったので、年代を考えてとりあえず。ここは史実と異なると思う)
↓
小町大路を南下する
↓
日蓮辻説法跡の前を通る
↓
本覚寺前の夷橋を渡る。
↓
妙本寺前を曲がる
↓
常栄寺(ぼたもち寺)前を通る
↓
県道311号を西へ
↓
若宮大路の下馬交差点を渡り、由比ヶ浜通りを西へ
↓
鎌倉彫寸松堂の前を左折し、由比ヶ浜まで出る。
↓
稲瀬川を渡る
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星の井通り交差点を右に入り、極楽寺坂切通しを通る
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極楽寺前を通る
↓
針磨橋を渡る(現在は石碑のみ)
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日蓮袈裟懸けの松跡を通る
↓
七里ヶ浜まで直進して海に出る
↓
湘南街道を西へ
↓
行合橋を渡る
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小動岬の手前で交差点を右に入る
↓
江ノ電越塚駅を通過
↓
龍口寺
地図で見ると結構な距離だが、無理ではないだろうと思い決行することにした。
出発地点の若宮大路幕府跡。現在は石碑があるだけだ。
ここを東に行き、小町大路に出たら右に曲がる。
小町大路を南下すると、日蓮辻説法跡がある。自分が毎日説法していた場所の前を連行されたのだ。さらに進む。
本覚寺の夷堂が見えてくる。
本覚寺の前の夷堂橋を渡る。
遠くに見える妙本寺をめざす。
妙本寺の前の道を右に曲がって常栄寺(ぼた餅寺)を目指す。
ここはかなり細い道だ。こんな所を馬で通ったのだろうか。
ぼた餅寺の前を通り過ぎる。ここで胡麻のぼた餅を受け取ったらしい。ぼた餅を売っている訳ではない。
さらに進むと県道311号に突き当たる。この道を左に行くと安国論寺がある。今回は右に曲がる。
横須賀線の踏切を渡る。
橋を渡ると、若宮大路の下馬交差点に来る。ここで日蓮は馬から下りて、鶴岡八幡宮に向かって叱咤したそうだ。
下馬交差点を渡ってさらに進み、江ノ電の踏切を渡る。ここは江ノ電の駅があった場所らしい。今はオープンカフェになっている。
由比ヶ浜通りをさらに行くと、鎌倉彫寸松堂という目立つお店があるので、その前を左に曲がり、脇道に入る。
まっすぐ進み、江ノ電の踏切を渡る。
さらに進むと、ちょっと分かりにくいところだが、前方の曲がった道に進む。ここはS字カーブしている。
さらに進むと、由比ヶ浜に出る。ここを右に曲がる。
海岸沿いをしばらく歩くと、稲瀬川という碑があるが、川というイメージとはちょっと違った。
さらに海岸沿いを進み、右に神社のある交差点を右に入る。
途中に有名そうなまんじゅう屋さんがあったが混んでいたので寄らなかった。
極楽寺坂切通しの入り口に、星月の井というのがあった。
極楽寺坂切通しを通る。
極楽寺の前を江ノ電に沿って左に曲がる。このトンネルは鎌倉の景観重要建築物に指定されているらしい。
江ノ電極楽寺駅の前を通る。
先へ進むと、針磨橋の石碑がある。現在、橋は存在しない。
さらに進み、江ノ電の踏切を横切る。ここは線路と歩道の間に柵などがないので怖い。
踏切を渡って少し行くと、道路脇に日蓮袈裟懸けの松跡がある。
江ノ電の踏切を渡り、さらに直進すると、海が見えてくる。
七里ヶ浜に出た。左には稲村ヶ崎。行ってみようかと思ったが、この後の行程を考え、ぐっとこらえて断念した。右側には江ノ島が見える。右に進む。
途中、街灯にトンビが止まっていた。さすが鎌倉。ただ、食べ物などを持っていると狙われるらしいので注意しないと行けないらしい。
途中、何人かのカメラマニアが江ノ電を待っていた。有名な撮影ポイントなのだろうか?
しばらく行くと、行合橋に来る。ここで、日蓮の処刑が奇跡によって中止されたことを知らせる刑場からの伝令と、処刑を中止させる鎌倉からの伝令がかち合ったらしい。このちょっと上流の江ノ電の駅前にも、もう一つ同じ名前の橋があったので、道が間違っているのかなと思い、パニックになって混乱した。ここまで相当歩いているので、もし間違っていてもやり直す元気もない。とりあえず海沿いを進むことにした。
なお、この行合川の上流には、そもそも日蓮が処刑されるきっかけとなった、雨乞い対決の池がある。今は霊光寺という日蓮宗のお寺になっている。ちょっと寄ったのでその様子も貼っておく。
池へ続く道の途中に石碑。
山門。
この池らしい。
行程に戻る。江ノ電の線路沿いをさらに西へ進む。
鎌倉の海岸は、今ではすっかり観光地になって、海水浴客で賑わっている。こんな所を処刑のために馬に乗って連行されたのだな、と思うと、現在と史実のギャップに不思議なな気分になった。
江ノ電鎌倉高校前駅前を通過。
ひたすら歩くと、小動岬が見えてくる。ここで海沿いの道は終わり。海岸沿いの道が長くてかなり疲れた。小動交差点を右に入る。
ここからはひたすら直線を歩く。
江ノ電腰越駅前を通過。このど派手な、観光地のムードをぶちこわす看板は何か。
なんと、この先は路面電車区間となっている。初めて知った。
さらにひたすら歩くと、やっと龍口寺が見えてきた。
龍口寺前の道路を江ノ電が通過。
龍口寺の山門
龍の口刑場跡
連行されたあと、この洞窟に一時幽閉されたらしい。
仏舎利塔があるらしいので行ってみる。
山頂に唐突に、巨大な仏舎利等。しかも、インドのネルー首相から拝受したモノホンの仏舎利が入っているらしい。
とにかく、これで全行程を終了した。すでに5時のチャイムが鳴っていた。
さすがに帰りは歩くのは無謀なので、江ノ島から江ノ電に乗った。江ノ電の車窓からは、今まで歩いてきた道のりを再度見ることができた。思えば、行程のほぼすべてで江ノ電の横を歩いていたのだった。実は江ノ電のルートが日蓮の法難のルートそのものをなぞっていると言えることに気づいた。(恐らく、古くからある道を通るように江ノ電が敷設されたからではないかと思う)
鎌倉に戻り、最後に鶴岡八幡宮を参拝した。七夕の準備が始まっていた。
「日蓮聖人の歩まれた道」 著者: 市川智康
この本にはかなり詳細かつ具体的に行程が書かれている。この内容をGoogleMapで確認すると、いくつか地名や道路名が変わっているものがあったので、自分なりに解釈して以下のルートを導いた。(自分なりに考えたので、間違いがあると思います)
若宮大路幕府跡(幕府付近の北条宜時邸から、とあるが、北条宜時邸がどこにあったか全く分からなかったので、年代を考えてとりあえず。ここは史実と異なると思う)
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小町大路を南下する
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日蓮辻説法跡の前を通る
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本覚寺前の夷橋を渡る。
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妙本寺前を曲がる
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常栄寺(ぼたもち寺)前を通る
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県道311号を西へ
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若宮大路の下馬交差点を渡り、由比ヶ浜通りを西へ
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鎌倉彫寸松堂の前を左折し、由比ヶ浜まで出る。
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稲瀬川を渡る
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星の井通り交差点を右に入り、極楽寺坂切通しを通る
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極楽寺前を通る
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針磨橋を渡る(現在は石碑のみ)
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日蓮袈裟懸けの松跡を通る
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七里ヶ浜まで直進して海に出る
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湘南街道を西へ
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行合橋を渡る
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小動岬の手前で交差点を右に入る
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江ノ電越塚駅を通過
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龍口寺
地図で見ると結構な距離だが、無理ではないだろうと思い決行することにした。
出発地点の若宮大路幕府跡。現在は石碑があるだけだ。
ここを東に行き、小町大路に出たら右に曲がる。
小町大路を南下すると、日蓮辻説法跡がある。自分が毎日説法していた場所の前を連行されたのだ。さらに進む。
本覚寺の夷堂が見えてくる。
本覚寺の前の夷堂橋を渡る。
遠くに見える妙本寺をめざす。
妙本寺の前の道を右に曲がって常栄寺(ぼた餅寺)を目指す。
ここはかなり細い道だ。こんな所を馬で通ったのだろうか。
ぼた餅寺の前を通り過ぎる。ここで胡麻のぼた餅を受け取ったらしい。ぼた餅を売っている訳ではない。
さらに進むと県道311号に突き当たる。この道を左に行くと安国論寺がある。今回は右に曲がる。
横須賀線の踏切を渡る。
橋を渡ると、若宮大路の下馬交差点に来る。ここで日蓮は馬から下りて、鶴岡八幡宮に向かって叱咤したそうだ。
下馬交差点を渡ってさらに進み、江ノ電の踏切を渡る。ここは江ノ電の駅があった場所らしい。今はオープンカフェになっている。
由比ヶ浜通りをさらに行くと、鎌倉彫寸松堂という目立つお店があるので、その前を左に曲がり、脇道に入る。
まっすぐ進み、江ノ電の踏切を渡る。
さらに進むと、ちょっと分かりにくいところだが、前方の曲がった道に進む。ここはS字カーブしている。
さらに進むと、由比ヶ浜に出る。ここを右に曲がる。
海岸沿いをしばらく歩くと、稲瀬川という碑があるが、川というイメージとはちょっと違った。
さらに海岸沿いを進み、右に神社のある交差点を右に入る。
途中に有名そうなまんじゅう屋さんがあったが混んでいたので寄らなかった。
極楽寺坂切通しの入り口に、星月の井というのがあった。
極楽寺坂切通しを通る。
極楽寺の前を江ノ電に沿って左に曲がる。このトンネルは鎌倉の景観重要建築物に指定されているらしい。
江ノ電極楽寺駅の前を通る。
先へ進むと、針磨橋の石碑がある。現在、橋は存在しない。
さらに進み、江ノ電の踏切を横切る。ここは線路と歩道の間に柵などがないので怖い。
踏切を渡って少し行くと、道路脇に日蓮袈裟懸けの松跡がある。
江ノ電の踏切を渡り、さらに直進すると、海が見えてくる。
七里ヶ浜に出た。左には稲村ヶ崎。行ってみようかと思ったが、この後の行程を考え、ぐっとこらえて断念した。右側には江ノ島が見える。右に進む。
途中、街灯にトンビが止まっていた。さすが鎌倉。ただ、食べ物などを持っていると狙われるらしいので注意しないと行けないらしい。
途中、何人かのカメラマニアが江ノ電を待っていた。有名な撮影ポイントなのだろうか?
しばらく行くと、行合橋に来る。ここで、日蓮の処刑が奇跡によって中止されたことを知らせる刑場からの伝令と、処刑を中止させる鎌倉からの伝令がかち合ったらしい。このちょっと上流の江ノ電の駅前にも、もう一つ同じ名前の橋があったので、道が間違っているのかなと思い、パニックになって混乱した。ここまで相当歩いているので、もし間違っていてもやり直す元気もない。とりあえず海沿いを進むことにした。
なお、この行合川の上流には、そもそも日蓮が処刑されるきっかけとなった、雨乞い対決の池がある。今は霊光寺という日蓮宗のお寺になっている。ちょっと寄ったのでその様子も貼っておく。
池へ続く道の途中に石碑。
山門。
この池らしい。
行程に戻る。江ノ電の線路沿いをさらに西へ進む。
鎌倉の海岸は、今ではすっかり観光地になって、海水浴客で賑わっている。こんな所を処刑のために馬に乗って連行されたのだな、と思うと、現在と史実のギャップに不思議なな気分になった。
江ノ電鎌倉高校前駅前を通過。
ひたすら歩くと、小動岬が見えてくる。ここで海沿いの道は終わり。海岸沿いの道が長くてかなり疲れた。小動交差点を右に入る。
ここからはひたすら直線を歩く。
江ノ電腰越駅前を通過。このど派手な、観光地のムードをぶちこわす看板は何か。
なんと、この先は路面電車区間となっている。初めて知った。
さらにひたすら歩くと、やっと龍口寺が見えてきた。
龍口寺前の道路を江ノ電が通過。
龍口寺の山門
龍の口刑場跡
連行されたあと、この洞窟に一時幽閉されたらしい。
仏舎利塔があるらしいので行ってみる。
山頂に唐突に、巨大な仏舎利等。しかも、インドのネルー首相から拝受したモノホンの仏舎利が入っているらしい。
とにかく、これで全行程を終了した。すでに5時のチャイムが鳴っていた。
さすがに帰りは歩くのは無謀なので、江ノ島から江ノ電に乗った。江ノ電の車窓からは、今まで歩いてきた道のりを再度見ることができた。思えば、行程のほぼすべてで江ノ電の横を歩いていたのだった。実は江ノ電のルートが日蓮の法難のルートそのものをなぞっていると言えることに気づいた。(恐らく、古くからある道を通るように江ノ電が敷設されたからではないかと思う)
鎌倉に戻り、最後に鶴岡八幡宮を参拝した。七夕の準備が始まっていた。